ホラー
オーバールックホテルの不気味な廊下を三輪車で縦横無尽に漕ぎ進んでいた可愛いダニーくんも、見事にやさぐれた大人に変貌。 髭モジャのオビ・ワン・ケノービ然としたアル中男と化しているところは、父親であるジャック・トランスの血統を感じさせるショッキ…
アクセスして名前を入力するだけで、その人間を地獄に送るインターネットサイト【地獄通信】。 そんな、何のヒネリもないそのまんまな名称のサイトの管理人の名は、これまた「閻魔あい」というそのまんまな名前の少女であった。 いや別に無理にヒネった名前…
『IT/イット THE END “それ”が見えたら、終わり。』は、スティーブン・キング原作小説の映画化作品『IT/イット “それ”が見えたら、終わり。』(2017)の続編であることは言うまでもないが、タイトルがとにかくややこしい。 1作目『IT/イット “それ”が見え…
人間には “狂暴な肉食獣に捕食されてみたい” という密かな欲求がある。 サメ、ワニ、ライオン、グリズリー、アナコンダ、怪獣、自らを頂点捕食者と勘違いした人間たちを、いともあっさりと食いちぎってゴックンしてしまう食物連鎖のトップを突っ走るみなさん…
「自分そっくりの容姿をしたもうひとりの邪悪な自分に襲われる」というシチュエーションはホラー映画によくある題材だが、この映画はなんと自分だけでなく、自分の家族そっくりの「わたしたち」に襲われるというブッ飛んだ展開がヤバイ。 邪悪な自分ひとりく…
子どもたちに人気の可愛らしい「グッドガイ人形」にサイコキラー“チャッキー”の魂が乗り移って、前代未聞のお人形さんによる連続殺人が勃発。 というポップかつファンタジーな設定が話題を呼んだ名作ホラー『チャイルド・プレイ』は、我が国で言うとプリキュ…
「く~る、きっとくる~」 なんていう曲が主題歌のジャパニーズホラーの大傑作『リング』(1998年)で、すでにこの作品の出現を予言していた感満載であるが、それもあながち冗談というわけでもないのが、この作品の原作『ぼぎわんが、来る』は『リング』同様…
俺はいま、聴くだけでド派手に呪われそうな初代『サスペリア』(1977年)のテーマ曲を流しながらこの感想文を書いている。 音楽を担当したイタリアのバンド「ゴブリン」の代表曲のひとつであり、ホラー映画BGMの中でも『エクソシスト』のテーマ「チューブラ…
「ヘレディタリー」というワードには、「遺伝」とか「親譲りの」といった意味があるそうで、つまりこの映画は「何か」を親から継承する映画です。 なんかもうこれだけですでに怖いというか、親から引き継がれる厄介事なんてのはもう子どもにとってはホラーで…
人間は、音をいっさい立てずに生きることができるんでしょうか? 改めてそんなことを考えると、結論としては「無理!」ってなりますよね。 だって俺はいまこのテキストを打ち込んでいるだけで、すでにさまざまな音をまき散らしております。 パソコンのキーボ…
みんなの憧れ。 平和と幸せの象徴、夢の住宅街「サバービコン」。 広い芝生の庭つき一軒家が立ち並ぶ、白人たちのアメリカンドリームとも呼べる平穏な街に、お呼びじゃない黒人ファミリーが引っ越してきました。 「ようこそ、サバービコンへ!」 なんて言っ…
アカデミー賞最優秀作品賞に輝いてしまった『シェイプ・オブ・ウォーター』。 凄い。 とんでもない快挙なのは間違いないですが、こんなオゲレツな作品が名誉ある賞(というか日本人的にはもっとも権威ある映画賞)を獲ってしまっていいのでしょうか。 作品の…
まずは余談なんですが ずっと観たかったホラー映画『IT/イット “それ”が見えたら、終わり。』を鑑賞しに、わざわざシネマフロンティアまで足を運んで、本来なら絶対行きたくないというか、ファッションビルの7階にあって、エレベーターなんかいつ乗っても激…