デヴォン式ローデッドクラッチ

映画ファン最後の良心「デヴォン山岡」が映画を楽しみまくって感想を書きます。

圧巻のプロレスシーンに注目! 息子に見せる父の生き様『パパはわるものチャンピオン』が超泣ける!

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(C)2018「パパはわるものチャンピオン」製作委員会

 

「プロレス」を題材とした映画は数多くあれど、この作品ほど本気のプロレスシーンが描かれた作品は今までなかったんじゃないでしょうか。

 

なんせ、演じているのはモノホンでガチの現役プロレスラーですから。

 

そのへんの俳優が、映画のクランクイン前の数か月間ジムに通って、手っ取り早く鍛えた見せかけだけの筋肉ではありません。

 

長年かけて鍛えられた、戦士の肉体を持つ者同士が、磨き上げられた技と動きで正真正銘のプロレスをします。

 

そんな、前代未聞のガチプロレスバトルを通して描かれるのは、驚くほど繊細で優しい父と息子の物語。

 

この映画は、すべての戦っている大人たちへのパワフルすぎるエールであり、俺なんかはもう涙涙でスクリーンが見えなくなるくらい泣きましたよ。

 

 

(予告編)

 

 

 

「プロレス」から学ぶ「人間の役割」

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主演の棚橋弘至演じるのは、ヒール(悪役)レスラーのゴキブリマスク(ひでえネーミング)。

 

相手レスラーへのスプレー顔面噴射、タッチロープでの首絞め、仲間を介入させての反則など、ありとあらゆる卑劣なファイトをする、まさにゴキブリのような嫌われ者レスラーです。

 

そんな自分のキャラクターを息子の祥太くんには知られないように生きてきたはずのゴキブリさんですが、ひょんなことからついにバレてしまい、案の定祥太くんは父親の姿にショックを受けてしまいます。

 

そりゃそうです。

 

だって名前が「ゴキブリマスク」だもん。

 

いくらなんでもネーミングセンスゼロじゃないですか(そこじゃない)

 
当然のように祥太くんは「悪役なんてやめて」と父親に訴えるわけですが、そこで父親のゴキブリさんが言います。

 


「悪者がいないと、エースが活躍できないだろ」

 


そう。ゴキブリさんは父親として、社会において人間にはさまざまな役割があるのだということを息子に教えるわけです。

 

闇があるからこそ光は輝くわけで、誰もが光になれるわけではありません。

 

ゴキブリマスクとして与えられた「悪役」の仕事を必死でこなす父親の姿を見て、祥太くんの心がどう変化するのか? それがこの作品の大きな見どころ。

 

とにかく、息子の祥太役を演じる寺田心くんが、もう信じられないほど素晴らしい演技をします。

 

耐えがたいお父さんの悪行に悲しみ、友達には恥ずかしくて言えずに嘘をつき、幼くして訪れた大きな人生の転機に葛藤する姿がとても健気。

 

そんな傷ついた息子と父親を支える母親役の木村佳乃もこれまた上手い。

 

いつも笑顔を絶やさない優しく気丈な母親を、ナチュラルな演技で柔らかく演じているのでとにかく安心感が凄いです。

 

多くの現役プロレスラーを配役に起用した作中で、この2人の並外れた演技がドラマを魅力的に引き立てて、ラストの大きな感動に繋げてくれるわけです。

 

 

現役プロレスラーたちによる本物の闘い

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「プロレス」の凄さは、鍛え抜かれた肉体のレスラーたちが、真っ向からどつき合い、ぶん投げ合い、痛めつけ合い、そこに勝ち負けだけじゃない戦いのドラマを生み出すところです。

 

観客は、派手な技やテクニックだけを見に来ているわけではありません。

 

レスラーそれぞれが背負うドラマと、そんな者同士が戦うことで生まれる化学反応を見に来ている。

 

自分自身のドラマがしっかりとあり、それを戦いを通して観客に伝えることができるレスラーこそが魅力あるレスラーであり、そんなレスラーにファンたちは自分の夢を託します。

 

そして、主演をつとめる新日本プロレスの人気レスラー棚橋弘至選手は、まさに人々に夢と勇気を与え続けてきたレスラーのひとりです。

 

彼がこの映画で「かつてのスター選手だけど今は悪役」というキャラクターを演じているというところにも、プロレスファンにとっての大きなドラマがあります。

 

さらに、作中チャンピオンでライバルでもある人気レスラー「ドラゴン・ジョージ」を演じるのが、これまた新日本プロレスのトップレスラー、オカダ・カズチカ選手であるところにも注目。

 

実際の新日本プロレスのリングでもライバルであるこの2人が戦うクライマックスのプロレスシーン。

 

プロレスファンの俺から言わせていただくと、このシーンはガチのプロレスです。

CGや特撮などの小細工なし。

 

リアルな攻撃、リアルな技、リアルな攻防が展開しており、映画におけるこんなに凄いプロレスバトルのシーンはまさに前代未聞。

 

本物のタイトルマッチを観ているかのような緊張と興奮が味わえる、現役プロレスラーを起用したからこその名シーンとなっております。

 

 

まとめ

 

感動的な親子のドラマに華を添える本物のプロレス。

 

その圧倒的な戦いに魅了され、父親の生き様に心を打たれ、子供たちが見せるレスラーへの憧れの視線に感動し、クライマックスはもう嗚咽が漏れるほど大号泣してしまいました。

 

つまり、「映画」の魅力と「プロレス」の魅力が融合した、唯一無二の新たなプロレス映画の誕生ということで、当然点数はこうなります。

 

100点満点!

 

 

 

 

 

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