ローデッド式デヴォンクラッチ

映画ファン最後の良心デヴォン山岡が映画を楽しみまくって感想を書きます。

人類みな殺しの宴だ! 新世紀のハードゴアカーニバル『ヘルボーイ』は100年に一度の超絶傑作!

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あまりにも素晴らしかったので鑑賞後のテンション、かつ映画のノリそのものを自らの心に憑依させて書かせてもらう。

とにかく最高だ!

最高すぎて悶絶のあまり鑑賞中に何度イスからずり落ちそうになったかわからない。

完全無欠の地獄バトルエンターテインメントヘルボーイは、“地獄バトルエンターテインメント”というアタマの悪い肩書に恥じない堂々たる地獄バトルを余すところなく見せてくれる。

全編まさかのホンモノの地獄ロケを敢行し、ホンモノのヘルボーイ、ホンモノの1500年ぶりに復活した魔女、ホンモノの人食い巨人などをキャスティングするという大胆かつ前人未踏な手法による撮影はありえないほどの臨場感を演出。

もちろんホンモノの悪魔を出演させているゆえに、劇中の殺戮シーンもそのへんに転がっている死体もすべてホンモノ。

クライマックスの大虐殺では実に10万人ものエキストラが実際に殺害されたというからオドロキである。

 

ヘルボーイ』と言えば老若男女に知られた超有名なダークヒーローであり、地獄生まれ東京育ち、悪そうな奴は大体トモダチ(悪魔だから)といった実写版「Greatiful days」級のキャラクターなわけで、要するにこれはアメコミ映画だ。

しかし『アベンジャーズ』に代表されるマーベル映画や『ジャスティス・リーグ』などのDCコミック映画とはまったく毛色が違うというか、もはや万人に楽しんでもらう気ゼロ

真っ赤な風体のゴツいオッサン(ヘルボーイ)が地獄の業火をバックに始終暴れまわり、バカみたいに真っ赤なヴィジュアルでスクリーンを染め上げるだけ。

イケメン皆無、ラブ要素皆無、知的要素皆無、スマートさ皆無、エレガントさ皆無、慈悲深さ皆無(悪魔だから)。

暴力と殺戮と残酷しかない完全成人指定ゴアパーティと化している。

言うなればポール・バーホーベンスターシップ・トゥルーパーズ』の歩兵戦、H・G・ルイス『ゴアゴアガールズ』のグダグダ推理、サム・ライミ死霊のはらわた』のドロドロのラスト、オラフ・イッテンバッハ『新ゾンビ』の鼻クソホジホジ、といったシーンが延々と続く感じと言えばわかりやすいであろう(わかる人には)

つまり、とことん下品で野蛮でバカでクレイジー、一部の人間(というか俺)にとってはたまらない魅力にあふれた超絶変態地獄絵巻となっているのである。

 

 

今後のゴア映画はこの作品が指針となる

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ヘルボーイ』はもうオープニングから凄い。

“殺戮で始まり殺戮で終わる”という神も仏もない容赦ないストーリー展開が本当に素晴らしいのだ。

上映開始5秒でもう「この映画はこういう映画です」と自己紹介するようかのようにハイテンションな映像を見せつけ、そこからラストまで失速することなくフルスロットルを維持して突っ走る。

ボヤボヤしていたら置いて行かれるくらいのスピード感なので、初っ端で受け入れられない鑑賞者は最後までずーっとついていけない可能性もあるのが怖い。

よって見どころはもちろん、圧倒的なまでの殺戮シーンである。

人の死にざまを「何もそこまでやらなくても」というくらい見せてくれる映画と言うのは本当に貴重だ。

歪んだサービス精神、人の死にざまへの変質的なまでのこだわり、残酷な殺戮を笑いとして演出できるセンスの良さ。

『ゾンビ』製作において、特殊メイクアップアーティストのトム・サヴィーニは、ベトナム戦争での従軍カメラマンの経験を生かして人体破壊シーンを作り上げたというが、この映画も「特殊メイクのひと、もしかしてアウシュヴィッツにでもいたのかな?」と思えるほどのショックシーンがガンガン飛び出す。しかも笑える感じで。

こういった、悲惨な死をバカバカしく笑い飛ばすような感覚こそがゴア映画の正しい在り方である。

今後、ホラー映画ならびに戦争映画などを製作する際には、ぜひともこの精神に立ち返ってもらいたい。

ヘルボーイ』は新世紀におけるすべてのゴア描写の指針となり得るセンスに満ちているのだ。

 

 

とにかくデル・トロ超えは確実!

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ヘルボーイ』は、2004年に一度映画化されており、監督は『シェイプ・オブ・ウォーター』(2017)でアカデミー賞を受賞したギレルモ・デル・トロであった。

前作も良くできた作品だが、どちらかというと正統派なコミック映画、ホラーアクションとしての趣が強く、デル・トロ監督のオタク気質が良くも悪くも出た理性的な作風となっていた。

では、制作陣もキャストも一新された今回のリブート作品(監督はニール・マーシャル)はどうかというと、マジメに物語を語ろうとしているようには到底思えないシロモノである。

まるで『ヘルボーイ』という楽しいオモチャを与えられた子供がそれで思う存分遊んでいるかのような、もしくは製作サイドがこの映画を一種のストレス解消として捉えているかのような、無邪気さと自由さ、天真爛漫なヴィジュアルづくり。

つまりこの映画、重要なのはストーリーではなく、スクリーンでいま何が起きているのか? なのだ。

考えるのは後回しにして、字幕なんか追わなくていいから、とりあえずはヴィジュアルを最優先に観て欲しい。特にクライマックスなどは、画面上の情報量が多すぎてどこを観ればいいのかわからないくらい圧巻である。

DVDが出たらじっくりと観たいのでぜひともラストの尺を長くした完全版の発売を求める。

 

 

 

まとめ

R15というレイティング指定でお贈りする新世紀のハードゴア映画『ヘルボーイ』。

世間の良識的な声がうるさいこのご時世に堂々たる残虐シーンをふんだんに魅せ、コミックの原作者マイク・ミニョーラの全面監修でキャラクターの魅力も折り紙付きという問答無用の傑作となった。

真っ赤なムキムキ肉体で怪物たちをぶん殴るヘルボーイを演じるのは、Netflixドラマ「ストレンジャー・シングス 未知の世界」の警察署長役でお馴染みのデヴィッド・ハーバー。

さらに最強の敵である魔女を『フィフス・エレメント』(97)のときの500倍巨乳になったミラ・ジョヴォヴィッチが演じる(妊娠中だったとのウワサ)。

鑑賞後は全身に赤ペンキを塗りたくって全裸で暴れたくなること必至の超絶ハイテンション映画は、この秋最高のストレス解消になることは間違いないであろう。

個人的には本年度ナンバーワンは確実である(今年10本くらいしか観てないが)

 

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