デヴォン式ローデッドクラッチ

映画ファン最後の良心「デヴォン山岡」が映画を楽しみまくって感想を書きます。

シアーシャ・ローナンちゃんのほとばしる思春期パワー! 『レディ・バード』は現代の『赤毛のアン』である

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冴えない地元なんか出て、早く都会で文化的な生活をしたい!

 

都会への進学を夢見る少女レディ・バードの、破天荒で切ない高校最後の1年を描いた青春映画の最高峰。

切ない恋、背伸びした友人関係、うんざりする母親の小言と退屈な日常、そんな儚くて危うい青春時代を、根性と持ち前のユーモアで乗り切るレディ・バード

俺なんかはもう、主演のシアーシャ・ローナンちゃんの魅力にやられて100回キュン死しました。

きっと誰にでもある青春の一瞬の出来事なんだけど、儚くてキラキラしていて、人生が詰まっている感じ。

ああ、俺もこんな悩める少年で、両親たちはこんなに俺のことを心配してくれてたんだろうななんて。

最後には号泣必至の傑作でした。

 

 

現代のアン・シャーリーレディ・バードの魅力

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「私はアン。名前のつづりの最後に「e」のついたアン(Anne)だから、そこんとこよろしく!」

 

そんなもんどーでもいいわ! と周囲に言わしめた赤毛のアンことアン・シャーリーのこだわり。

 

自分が他の人とは違う“特別な存在である証”として、名前のつづりにこだわったアン同様に、この作品の主人公クリスティンは周囲に自身のことを「レディ・バード」と呼ばせています。

 

しかし家族も含めなかなか呼んでくれないから、常にレディ・バードって呼んでっていってるでしょ!」とキレている。

 

監督のグレタ・ガーウィクさんいわく「自分で自分に新しい名前を付けることで、真のアイデンティティを見出すことに繋がる」とのことで、そのへんの感覚はすっごく良くわかりますよね。

 

アン・シャーリーも、その孤独な身の上や過酷な日々を克服するうえで、名前の最後に入った一文字の「e」が大きな寄りどころになったはずです。

 


その破天荒さ、ブレない意思の強さはレディ・バードに受け継がれている

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レディ・バードにとって、クソ田舎のサクラメントでの暮らしなんか刺激不足でやってらんないわけです。
しかも、平凡以下の家庭で育っていることへのコンプレックスもある。

都会へ行けば、親が金持ちなら、どんなに良かったか。

 

これも、赤毛のアンが自身の「赤毛」にコンプレックスを抱いているのととても似ている。

 

結局のところただの「無いものねだり」であり、サクラメントの田舎もアンの赤毛も、実は自分を形成しているとても大切な要素なんだけど、若いときはそれに気づかない。

 

いや、気づかなくていいんですよ。

 

青春ってそういうこと。

 

レディ・バードは外に飛び出すために、高校生活最後の一年を思いっきりフルスロットルで駆け抜けます。

恋をして、ケンカして、骨折して、失恋して、絶望して。

人の一生を見るかのような目まぐるしいレディ・バードの青春の日々。

 

みんな誰もが、こんな濃厚豚骨スープのような濃ゆい10代を経て、大人への階段を登っていくんだ。

 

すでに大人になってしまった俺にとって、レディ・バードの駆け抜けた青春は、楽しいこともトラブルも、すべての出来事がかけがえのない一瞬に見えて、とにかくラストで恥も外聞も無く泣いてしまったのでした。

 

 

そして母と娘の物語はつづく

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レディ・バード』は母と娘の物語です。

 

ティーンエイジャーの少女にとっての母親の存在とは、とても複雑な関係性なんだなとこの作品を観て思い知らされました。

このへん俺は男なので父親目線でしか見ることが出来ない。

でも、彼女たちを見ていると、両方の気持ちは手に取るようにわかる。

 

父親よりも近い存在でありながら、同性でお互い似ているからこそわかり合えない、対立してしまう関係でもある母親。

 

レディ・バードは母親とずっとケンカしています。

もう顔を合わせれば言い合いをしていて、母親は娘を理解しようとしないし、娘も母親の言うことに聞く耳を持たない。

そのやり取りがもどかしく、見ていて辛くもあるんだけど、そこにしっかりと愛情があるんです。

 

丁寧な脚本&演出だなと感心してしまうほど、2人の関係性が絶妙。

なんだろうこの優しい視点は。

女性監督ならではの、自身の経験に基づいたリアルで愛情に満ちた家族表現もこの作品の見どころのひとつです。

 

 

まとめ

 

個人的にシアーシャ・ローナンちゃんが大好きで、美しいんだけど、すごく等身大で、意思の強さみたいなのが容姿に漂っている感じがいいよね。

最近は健気で強い少女役が多いので、そんなイメージになっているだけかもしれないですが。

でも『レディ・バード』はローナンちゃんの強さだけでなく、おバカでイタい一面も見れて、巧みなコメディエンヌぶりを堪能できちゃうので、まさに新たな魅力開拓って感じ。

青春映画でありながら思いっきりコメディでもある。でも最後にはしっかりと泣かせてくれる最高の映画でした。

 

問答無用の100点満点です!

 

 

CGだと思ってたらストップモーションアニメだった『犬ヶ島』がとんでもなくヤバい!

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いや、本当にすみません。

 

前情報とか知らずに鑑賞してしまいまして、最初はCGだと思って観てたんですこの映画。

 

ずいぶんと面白い動きするキャラクターだなあなんて、素直にその「ぎこちなさ」を単なる世界観だと思って楽しんでいたんですが、映画が進むにしたがって、あれ? これもしかして人形じゃね? ってなりまして。

 

上映後にプレスを見てはじめてストップモーションアニメだと知ったという。

 

俺、遅ッ!

 

でもね、マジで凄いですこの作品。

 

ストップモーションアニメだから凄いというんじゃなくて、この見たことも無い世界観というか、感じたことのない空気感というか、スクリーンから伝わるブッ飛んだパワーというか、こんな刺激的なビジュアルはなかなかお目にかかれないってくらいの怪作っすよ!

 

 

 なんだこの誰も見たことのない世界観はッ!

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犬ヶ島』はその名の通り、犬だらけの離れ小島のお話です。

人間が犬を厄介者として社会から追い出して、すべての犬たちがゴミの島に追いやられたわけですが、そのストーリーの流れもとんでもなくヤバい。

 

舞台が近未来の日本で、外国がイメージする日本の極端なオリエンタル感が具現化されたようなカオスなヴィジュアル。

 

そんな中で、怪しげな日本語が飛び交い、よくわからない理由で犬たちを迫害する国家権力。

 

ストーリーがもう意味わからないし、ファンタジーにも程があるというか、とにかくナレーションなんかで無理やり納得させられる感じの意味不明さなんですが、そのへんは映し出されているヴィジュアルが凄すぎてどーでもよくなるので大丈夫です。

 

で、可哀想な犬たちがゴミ島で過酷なサバイバルをするような状況になっているわけですが、そこに現れたのが、愛犬を探しに来た一人の男の子、小林アタリくん

 

このアタリくんが、ゴミ島の薄汚い病気犬たちの協力のもと、愛犬を探す旅をするという話です。

 

いやもうこの映画はね、ストーリーとか説明しても意味が無い。

ヴィジュアルの凄さをぜひ堪能して欲しいです。

 

世界観のブットビ度がハンパないです。

 

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オープニング開始0.1秒から「なななななんじゃこりゃ!」と度肝を抜くこと必至のとんでもない映像です。

 

ひとことで言うと、超絶クール!

 

そう、ストップモーションアニメということは、キャラクターがすべて人形。

 

つまり感情表現が最低限に抑えられており、キャラの動きも最低限であるところが、逆にとんでもなくクールなんです。

 

最近のクオリティの高すぎるCGアニメによる、細かい動きや表情なんかに慣れていた人間にとって、このシンプルな表現は刺激物以外の何物でもありません。

 

しかし、物語はアクションとサスペンス、アツい勇気と友情が描かれており、その温度差がまたクールでたまらない。

 

人形だからこその制限が、逆に表現の広がりになっていて、鑑賞している側の想像力と好奇心をガンガン刺激してきます。

 

間違いなく、この世の誰も見たことのない世界観だし、きっともう一度観たくなるようなクセになる刺激になりますよ。

 

 

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情熱と狂気が生み出した圧倒的芸術

 

100分の映画を作るのに、140000もの静止画が撮られ、それらすべてのファイルの合計データは34TB。

作られた人形の数1097体、うち犬は500匹。

撮影のセットは240も作られ、最大のセットでもたった長さ9m。

 


などという「どう? 凄いでしょ? 」と言いたげな製作ネタがあり、公式HPではメイキングシーンも公開されています。

 
俺は基本的に、ハイテク技術や撮影方法、かかった制作費なんかを自慢する映画宣伝が大嫌いで、お前らの苦労なんか知らねーよと。

 

映画は完成品がすべてで、制作の苦労が面白さに繋がるわけでもねーし。

 

「CG一切使ってません!」なんて言われても、作品が凡作だったら「CG使ってでも面白い映画作れや」って思うじゃん。

 


でも今回は、その苦労というか手間ひまがあってこその素晴らしい出来になっているのでそれだけは言わせて。

 

犬ヶ島』は、製作陣のキチガイじみたこだわりが生み出した最高峰の芸術です。

 

頭がおかしくないと作れないし、ひとつひとつのシーンに、努力と情熱(あと狂気)なくして到達できない圧倒的なパワーがあります。

 

監督のウェス・アンダーソンさんは、『ザ・ロイヤル・テネンバウムズ』や『ムーンライズ・キングダム』、『グランド・ブダペスト・ホテル』など、イッちゃってる作品ばかり撮っている印象が強いですが、やっぱりどこかイッちゃっています。

 

以前にもストップモーション・アニメ『ファンタスティック Mr. FOX』を製作していますが、結局のところこの人はストップモーションアニメを作るために監督やってんのかもね。

 

まとめ

 

ビジュアルと世界観の話ばかりでしたが、セリフも超絶カッコよくてユーモア抜群なのでそこも痺れます。

 

しかも声を演じているのはリーブ・シュレイバー、エドワード・ノートンビル・マーレイといったベテラン俳優ばかりなので迫力が凄い(姿は犬だけど)

 

今世紀最高にクールな芸術的体験ができること間違いなしの傑作。

 

ぜひぜひ映画館で観て!

俺はもう一回観に行くから!

 

 

今世紀最強の映画『アベンジャーズ/インフィニティ・ ウォー』は問答無用の人生ベストワン作品!

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結論から言わせていただくと、シリーズ最新作アベンジャーズ/インフィニティ・ ウォー』今世紀最強の映画です。

 

映画史に刻まれるであろう名作中の名作。

 

この作品を観ているかどうか? で映画ファンとしての立ち位置も大きく変わるでしょう。

 

個人的に、これを観て興奮しないような奴とは友達になれないし、同じクラスに観てない奴がいたら絶対にいじめます

 

2018年の映画ベストに『アベンジャーズ/インフィニティ・ ウォー』が入っていない奴なんかとコミュニケーション取らない俺は!

 

そのへんは今から宣言しておきます。

 

つまり、何がなんでも観ろ。

 

そういうこと。

 それ以外は書くことがありません。

 

 

 MCUはこの時代に生きている映画ファンの特権

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2012年に公開されたアベンジャーズは、それまで個別で制作されていたマーベル作品の主役ヒーローたちが一堂に会するとんでもないお祭り作品でした。

 

鑑賞しながら、こんなことが実現可能なのかと驚愕し、同時に夢の競演にもんどりうって興奮していた俺。

 

アイアンマンがいて、キャプテン・アメリカがいて、ソーハルクがいる。

 

ディズニーランドよりもすげえオールスター感

 

それがMCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)なんです。

 

ハッキリ言って、このとんでもないプロジェクトを楽しまないなんてありえないし、映画ファンでいることの幸せを心の底から感じた瞬間でした。

 

アベンジャーズ』シリーズを観ない映画ファンなんて、映画ファンじゃねー。

 

だから、もし見逃しているという人がいるなら、今からでも全部観るべきなんです。

これをリアルに追いながら楽しめるのは、この時代に生きている俺たちの特権ですよ!

 

 

アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』のすげえとこ

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その① 出し惜しみせずにずっとクライマックス

開始早々に大ピンチに陥っているので、展開が常にクライマックスです。

 

バトルに向けてじょじょにテンションを上げていくのではなく、

「敵が来る!」「来た!」「バトル!」

という息をつく暇もない展開の速さ。

 

しかも、ヒーローたちが一気に集結して、初対面同士のヒーローが感覚だけでコンビネーションバトルを繰り広げたりするの、マジで興奮しますよね。

 

あのヒーローとあのヒーローが共闘している!すげー!ってシーンのオンパレード。

まったく出し惜しみがないのが贅沢です。

 

 

その② キャラが役割をまっとうする

それぞれの豊かなキャラクターが生きている脚本。

 

ガーディアンズの凸凹感とか、スパイダーマンの父親代わりのトニー・スタークとか、ストレンジさんの孤高の天才っぷりとか、自由がきかないなりに戦いに参戦するハルクとか。

 

みんな個性を持ち味にした思考&動きで敵に立ち向かうところが最高。

 

個性派集団アベンジャーズの魅力が存分に生かされていました。

 

 

その③ ヒーロー達の強さが進化している

すべてのヒーローたちが、それぞれの個別の作品で進化&パワーアップしているので、とにかく強い。

 

新たな技や武器、最新バージョンのスーツを準備していて、こいつら本当に「強さ」を向上させることに妥協しないなあって感心してしまいます。

 

ちょっと目を離すと、すぐにパワーアップしちゃうの凄いですよね。

 

しかも作品中でも、どんどんパワーアップしていくのでそのへんも注目です。

 

 

その④ 敵が最強&幹部連中も超強い

最強のヴィラン「サノス」とその部下連中がムチャクチャ強いのもこの作品の良いところ。

 

ボスが強いのはわかるけど、今回は中ボス連中もヤバイ奴らなので、ヒーローたちが協力して戦います。

 

幹部を次々に撃破していって、最後についにサノス!

というバトル展開がアツいっす。

 

 

 その⑤ その最強のボスが魅力的

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最強で最悪な破壊王サノスですが、実は人間的魅力も大きいんです。

 

破壊と言う行為への使命感と、彼なりの美学&哲学がある。

 

しかも、最強になるために多くの大事なものを失ってここまで来ているという哀愁もあって、なんか憎むに憎めない。

 

さらに武器であるインフィニティ・ガントレットがすこぶるカッコイイ。

 

ヒーローをボコボコにして殺戮を繰り返す敵にも大きな魅力があるってところが、この作品のもっとも優れた部分なんです!

 

 

そして戦いは2019年へ

 

アベンジャーズシリーズはこれで最後ではなく、2019年には第4弾が公開される予定です。

 

さらに、その間にはアントマン&ワスプ』キャプテン・マーベルというMCU作品が待機している。

 

つーことは、まだまだこのプロジェクトを楽しめるってことですから、それまで死ねないわけです。

 

仕事がうまくいかなかったり、彼女にフラれたり、不治の病になったりしても、とりあえずアベンジャーズが続く限りは生き続けないといけない。

 

俺たちファンにとっての生きる理由こそが「MCU」なのです。

 

というわけで、今後もアベンジャーズを生命の糧として、この混沌とした世の中を生き抜いていきましょう。

 


100億点満点!もしくは採点不能ッ!

 

 

 

コーエン兄弟らしい地獄の胸クソサスペンス『サバービコン 仮面を被った街』を観て強く生きて行こう!

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みんなの憧れ。

平和と幸せの象徴、夢の住宅街「サバービコン」。

広い芝生の庭つき一軒家が立ち並ぶ、白人たちのアメリカンドリームとも呼べる平穏な街に、お呼びじゃない黒人ファミリーが引っ越してきました。

 

「ようこそ、サバービコンへ!」

 

なんて言っている白人なんてもちろん皆無。

当然のように、悲惨な黒人家族のみなさんは迫害されまくります。

 

1950年代に実際に起きた人種差別暴動をモチーフにしているそうですが。。。。

 

すみません。

 

この映画、人種差別そのものは単なる舞台設定でしかありません。

 

つまり、よくある「人種差別は良くないよ」という作品ではなく、まさかの地獄の連鎖ドタバタスリラーとなっており、マトモな人が見たら胸クソ必至のショック作品でありました。

 

 

予告編を見ずに鑑賞して欲しい

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この作品、俺は人種差別暴動を描いた映画だと思っていたので、いろいろと予想していた展開がまったく的外れで、序盤から「思っていたのと違う感」が大きかったです。

 

いや、たしかに善良な黒人家族がしっかり迫害されてはいるんですが、事態はなにやらその黒人家族の隣の家(普通の白人家庭)で起きているよう。

 

おやおや?

よく見るとその家族、なにかオカシイわけです。

 

お父さんはマット・デイモンさん、お母さんはジュリアン・ムーア、小さな5~7歳くらいのカワイイ男の子、そして、なぜか家に頻繁に遊びに来ている叔母さんもジュリアン・ムーア

 

つまりジュリアン・ムーアが、双子の一人二役を演じているのです。

 

この時点で怪しさ満点。

 

だってアカデミー女優のジュリアン・ムーアが2人も同じフレーム内にいるなんて、こんなヤバイ画面あり得ないでしょう。

 

さて、この幸せな家庭に、映画開始早々に悲劇が訪れます。

ここからが地獄のはじまり。

 

マット・デイモンさんの家族は、この地獄を無事に乗り切ることができるのか?

 

いや、そんな甘っちょろい話じゃないんです!

 

とにかく、この作品は真相がわからない前半と知ってからの中盤以降で、物語の雰囲気がもの凄く変化するので、ぜひ予告編などを見ずに鑑賞して欲しい。

 

予告編は、ちょっと勘のいい人ならバレちゃうような内容になっているので、思いっきり楽しみたい方はそのへん注意です!

 

 

脚本はコーエン兄弟。つまりそういうこと

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この作品、監督はあのジョージ・クルーニーさんですが、『ノーカントリー』『ファーゴ』『バートン・フィンク』などのジョエル&イーサン・コーエン兄弟が手掛けた脚本なので、まあとにかくブラックジョークが効いたシニカルなサスペンススリラーになっております。

 

例によって、些細なミスが原因で暴力や殺人が次から次へと起こります。

 

後半の展開はもはやホラー。

 

それまでヘラヘラ観ていたはずが、異様な恐ろしさに包まれるので、こりゃとんでもないと思ったら、エンドロールで「ダークキャッスル・エンターテインメント」のロゴが出たので、なるほど、これはホラーなんだなと腑に落ちました。

 

コーエン兄弟の映画を観ると、俺なんかはいつも「真剣に生きていかなければ」と思い知らされます。

 

テキトーかつノンキにやっているとロクなことが起きないし、必ず後悔することになる。

 

ノーカントリー』という作品では、冷血な殺し屋に遭遇した一般市民のみなさんの生死の境目は単なる運に過ぎなかった。

たった一回のコイントスで、生と死が分かれてしまうあっけなさ。

 

人生ってそんなもんだよな。。。なんてね。

妙に悟った気分になって、絶望すると共に、逆に一生懸命に生きる活力が生まれたりなんかして。

 

この『サバービコン 仮面を被った街』も、鑑賞後に似たような気持ちになりました。

人間なんて信用しないで、一人でしっかりと生きて行こう。

そんな映画。


100点満点!

 

 

前作の500倍クソ楽しい『パシフィック・リム:アップライジング』で、生きている喜びを実感したよ! 

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パシフィック・リム』1作目を観たあとの自分の感想文を改めて読んでみたら、散々と大絶賛したあげくに、ラストを「生きててよかった!」というセリフで締めくくっていたのでびっくりしました。

 

なぜなら、あれから5年の歳月を経て公開された続編パシフィック・リム:アップライジングを鑑賞した直後に俺が興奮しながらつぶやいたツイートでも、意図せず「生きててよかった!」と言ってしまっていたから。

 

 

結局、この作品を観たことで得る結論はただひとつ。

 

生きててよかった!

 

これだけなのですね。あはは。

自分がこの世に存在していることを感謝できる映画。素晴らしいではありませんか。

 

 

パシリム2、まさかの1作目を超越した面白さ


1作目で、見事に怪獣軍団を地球から追い出すことに成功した環太平洋防衛軍のみなさん。

巨大ロボット「イェーガー」の大活躍のおかげで、地球に平和が訪れました。

 

今回は、そんな前作のイェーガーVS怪獣のIWGP選手権試合132分一本勝負が決着した、その10年後のお話です。

 

主役は、前作で名誉の殉職(というか自己犠牲)を遂げたスタッカー司令官の息子、ジョン・ボイエガさん。

 

例によって、偉大過ぎる親への劣等感で荒くれた日常を送っていますが、イエーガー操縦の技術には天賦の才能があるようです(お約束設定)

 

そんな荒ぶるボイエガさんを防衛軍に呼び込む役目が、前作でも大活躍した我らがヒロイン、菊地凛子さん演じる森マコ嬢なのです。

一応、義理の姉という設定なので驚き。

 

俺は個人的に菊地凛子さんが好きすぎて(性的な意味で)、もうマコ嬢の再登場に狂喜乱舞しましたよ。

マジで。

しかもこの森マコ嬢、姿は菊地凛子さんでありつつも、幼少期は芦田愛菜ちゃん、しかも日本語吹き替え版では声優を林原めぐみさんが担当しているという、俺得すぎる存在なんです。

 

最高かよ森マコ!

 

すみません。取り乱しました。

 

とにかく今回の続編、素晴らしいのはストーリーです。

 

一応もう怪獣の脅威は去った地球なんですが、なにやら怪しい雲行きになってきます。

それは何か?

もちろん見てのお楽しみなのですが、ハッキリ言って予想外のぶっ飛び展開で地球が危機に陥ります。

 

大暴れする怪獣をただやっつけるだけでなく、そこに人間の物語、いや言ってみれば人間と怪獣との駆け引きがしっかりと描かれているのです。

 

この先読み不可能なくらいムチャクチャなストーリーに、俺はもう素直に驚きました。

 

鑑賞中の俺の心境

 

なんでこんなに自由なんだ!

この映画にルールは無いのかッ!!

 

つまりバ―リトゥード(何でもあり)しているということに関しては、前作をはるかに超越しているわけです。

 

物語が神! 設定が神! 演出が神!

 

すべてが前作超え!

 

信じられない大傑作続編の誕生です!

 

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勝因① 登場キャラがユルすぎる

 

何が素晴らしかったかというと、やはりキャラクター作りの安直さですね。

 

とにかくステレオタイプな登場人物ばかり出てきて、ニンゲン描写がすこぶる軽薄であるところ。

 

まるでローランド・エメリッヒの映画を観ているかのような安心感っていうんでしょうか。

 

主役はアウトロー、それをたしなめるイケメンの親友、心に傷のある少女(しかしニュータイプ)、イカレた科学者、新技術を推進して儲けようとする大企業の社長。

 

この作品の見どころはあくまでロボットVS怪獣のバトルなわけで、そこを気持ちよく見てもらうために複雑なキャラ設定など必要ないわけですよ。

 

人間関係や細かい心情の描写?

 

そんなものいらんのじゃ!

 

心情なんぞナンボのもんじゃ!

 

この潔さ。

 

なのに、俺は鑑賞中に何度も涙ぐんでますからね。

人間描写なんか無くても、人は感動できるんです。

 

 

 

勝因② 設定が雑すぎる

 

すべて「近未来だから」という理由だけで強引に成立させてしまっているガバガバ設定の数々。

これもまたパシリム2の面白さの要素です。

 

んなわけねーだろ! というシーンのオンパレードですが、もうムリヤリ納得させられてしまう(というか納得なんか必要ないほど気にならなくなる

 

この作品の雑な設定は、もう芸術の域に達しているので、もし鑑賞中に「ありえねー」とか思って引っかかっても、それは映画がダメなんじゃなくて自分自身がダメなんです。

 

レジェンダリーピクチャーズの作品全般に言えることなんですが、これを楽しめないのは、お前に努力が足りないからなんだからな!

 

批判をしないで反省をしろ。

 

 

 勝因③ デルトロ監督の降板

 

前作公開時に、映画ファンの間で話題になったのがパシフィック・リムは女性パイロットの性的な描写が無いのでデルトロ監督は節度がある」みたいな評価です。

 

そこに対しては俺からひとことモノ申したい。

 

前作の菊地凛子メチャメチャエロかったやないか!

 


ほら見て

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パシフィック・リム』に性的描写が無い?

いやいやいや、性的描写だらけやわ。

 

映画ファンって、崇拝する監督の映画を観ると超盲目になるからホント困ります。

 

シェイプ・オブ・ウォーターを観て「モンスターと人間との究極の愛!」とか真顔で言っちゃうようなノンキな奴ばっかりで笑ってしまいますね。

 

あんなのどう見ても、モンスター同士のポルノ巨編だし、デルトロ監督の深い闇(というか性癖)がモロに出ている変態映画だった気がするんですが。

 

で、今回の続編は、なんと監督がデルトロさんではなく別の人!(デルトロさんはその半魚人のポルノ映画で忙しかった)

 

よって、パシリムファンからは心配の声もあったし、正直俺だってあまり期待はしていませんでした。

 

だってパシリムにとって重要なのは、センスとかテクニックとか監督の才能とかじゃなくて、「怪獣大好きな気持ち」ウルトラマン大好きな気持ち」ガンダム大好きな気持ち」の3つですからね。

 

この3つが無いとパシリムは作れない。

 

逆に言うと、この3つさえあればでも作れる。

 

それがパシリムです(笑)

 

幸運にも、デルトロさんからバトンを受け取った続編の監督スティーブン・S・デナイトさんには、その3つが備わっていたのでした(たぶん)

 

ただ、デルトロさんと違うのは、新監督デナイトさんには「心の闇」が無かったんです!

 

デルトロさんってのは、どんなエンタメ作品を作ろうとも、少なからず彼の抱える「心の闇」が投影されてしまっておりました。

そこが、パシリムのような純粋無垢であるべきエンターテインメントには多少邪魔だったわけです。

 

今回の続編には、デルトロさんの闇が無い。

 

つまり、ひたすらポップで脳内お花畑なエンターテインメントに昇華されているのです。

 

デルトロさんという闇が排除されたパシリム。

これこそが本当の、純粋無垢かつ完全無欠のエンターテインメントなのですよ!

 

 

まとめ

 

とにかく面白い! 楽しい! 感動的!

 

俺は鑑賞しながら、笑って泣いて驚いてと魂を揺さぶられまくり。

パシフィック・リム:アップライジング』には、映画における感動がすべて詰まっています!

 

これはステマでもなんでもなく、配給のまわし者でもなんでもなく、俺の個人的な感想なんでマジで信じてください!

劇場で観て、思いっきり泣いて興奮してください!

 

 

問答無用の100億点満点!!!

 

黒人映画『ブラックパンサー』、いやお前、実はこの映画は黒人をディスってないか?

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ブラックパンサー』、略して“ブラパン”

 

ブラパンはいいぞー。

 

などと、思わず著しく語彙力の無いひとことを書いてしまうのには理由があります。

 

この映画が、ご存知MCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)作品であり、俺の人生における最高傑作『アベンジャーズ』シリーズの最新作であることが大きな理由。

 

映画ファンであればMCU作品を無視することなどできないわけで、このシリーズを見続けることこそが「映画ファンであること」の証明になると、俺なんかは本気で思っているのです。

 

で、このブラパンは、2016年に公開された『シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ』で初登場した、国王でありながらヒーローもしている忙しい人ブラックパンサーさんのスピンオフ作品。

 

スピンオフと言っても、今までのアベンジャーズシリーズにおけるヒーロー作品同様、単体のヒーロー映画として成立している超大作ですし、全米では度肝を抜くほど大ヒットしております。

 

ブラパン、すげえ。

 

 

独特すぎるブラパンの世界観

 

ブラパンはその世界観が他のアベンジャーズたちの作品とはかなり違っていて、ひとことで言うと描かれているのは自国の内輪モメです。

 

だから物語の舞台は、ほぼブラパンさんの祖国であるワカンダ王国。

 

しかもこの国は、一見アフリカの発展途上の小国に見せかけていますが、実は最先端のテクノロジーを隠し持っていて影でメチャクチャ発展している未来都市なんです。


つまり、なにがなんだかよくわからない。

 


最新鋭の技術と高度な文明で自分たちだけ発展し続けていると自負しているくせに、国王を決めるのには腕っぷしの強さを競うというボス猿みたいなことをしています。

 

 

文明社会なのか猿社会なのかどっちなんだよ?

 

 

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また、出てくるキャラクターもかなり個性的。

 

ブラックパンサーを名乗るこのヒーローは当然黒人です。

 

それどころか、ワカンダ共和国はアフリカ大陸にある国なので、当然のように出てくるキャラはみんなアフリカ人(黒人)なのです。

 

で、俺なんかはAKBグループやモー娘。の区別はつくけど、黒人の区別はまったくつかない。

 

たとえば、サミュエル・L・ジャクソンモーガン・フリーマンなんてまったく区別がつきませんよね。

大統領役やってたらかろうじてモーガンかな?と認識できたり、殺しの前に聖書の一説を読み上げたらかろうじてサミュエルかな?と認識できたりその程度です(なわけねえ)

 

そんな白痴な俺でも『ブラックパンサー』における黒人は見分けがつきやすいように、キャラクターのヴィジュルがわかりやすい。

 


ブラックパンサー(ティ・チャラ)→普通の髪型

敵(キルモンガー)→カッコイイ髪型

ブラパンの恋人(ナキア)→変な髪型

ワカンダの女将軍(オコエ)→丸坊主

協力するCIA(エヴェレット)→ワトソンさん

 


このように、基本的に髪型で区別がつくのありがたいですね。

 

特に、ワカンダの軍隊の最強の女戦士オコエさんは丸坊主っすよ!

 

丸坊主なんて、個人的に謝罪のとき罰ゲームなんかでするものってイメージがあるので、そんな髪型を好き好んでやっていることに衝撃を受けたし、きっと戦闘をするうえで合理的なスタイルなのかもしれないとか思うと感心してしまいます。

 

確かに、敵に髪を引っ張られないからいいよね。


そんな感じで、結局その野蛮な風習(というか、この国はもうぜんぜん文明が発展しているように見えないのせいで、大変な危機を迎えるワカンダ王国。

 

猿のくせにテクノロジーだけは高度なので、ワカンダ王国が乱れれば、当然世界が猿に支配されてしまう危険性もあるわけで、もはや『ブラックパンサー』でありながら『猿の惑星』でもあるわけですな。

 

ムチャクチャやないか。

 

 

史上もっとも大成功した黒人ヒーロー映画

 

というわけで、この作品が絶賛されている理由としては、ヒーロー映画でありながら黒人映画であるところでしょうね。

 

白人が活躍するヒーローものではなく、黒人たちが知恵とパワーで世界を救う大活躍をするという物語。

 

少なくとも海外ではそういった理由で評価が高いのかもしれません。

 

ハリウッドでは「映画業界は白人社会だ」みたいな問題もあって、最近特に黒人やアジア人の活躍する映画が多いけど、これってあからさますぎてどうなんだろう?って思いますが、そのへん当事者の黒人のみなさんは深く考えていないのでしょうかね。

 

まあいいや。、とにかく俺はもともと白人も黒人もひとくくりに「外国人」としか見ていないので、そんなものはどーでもいいっつうか評価の対象になんかなりません。

 

俺的に、この作品の面白さをアピールするとしたら、それはズバリ“親子で鑑賞したら超燃える”という部分ですね。

 

先ほども書いたように、ブラパンの世界観はあまりにもぶっ飛んでいるので、子どもにはちょうど良いんです。

 

王様を決めるのにタイマン勝負するなんて、単純明快で最高じゃん。

 

俺は息子と観たんですが、最初の王位争奪マッチを観て「あのフィニッシュの三角締めはしっかりキマッてたねえ」なんて感心しきりでした(笑)

 

 

 

アベンジャーズ』の最新作へのプロローグ

 

さて、4月にはシリーズ最新作であり『アベンジャーズ』の正式な3作目アベンジャーズ/インフィニティ・ウォーが公開されます。

 

ブラパンはまさにその直前の作品ということもあり、マーベル作品の最高峰になるであろうこのビッグイベントを最大限に楽しむためには 鑑賞必至の作品なのです。

 

ちなみにインフィニティ・ウォーには、ブラックパンサーさんはもちろんワカンダ王国のセクシー丸坊主戦士オコエさんも登場する様子です。

 

不死身の帝王サノス相手にヤリで戦う気か?

 

しかしそう考えると、ブラパンって黒人上げ映画に見せかけて、実は「黒人は最新テクノロジーがあるのにヤリで戦ったり、王座を殺し合いで奪い合ったりするような野蛮な猿」と遠回しにディスっている映画なのかもしれませんね。

 


100点満点!(そんなに褒めてないけど)

 

 

 

 

『シェイプ・オブ・ウォーター』って、美しいどころか超下品だよね?

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アカデミー賞最優秀作品賞に輝いてしまったシェイプ・オブ・ウォーター


凄い。


とんでもない快挙なのは間違いないですが、こんなオゲレツな作品が名誉ある賞(というか日本人的にはもっとも権威ある映画賞)を獲ってしまっていいのでしょうか。

 

作品の宣伝文句には「ロマンチック」「大人のラブファンタジー」なんてワードが飛び交い、挙句の果てには「モンスターとの純愛」などという、まるで『美女と野獣』みたいなノリ(完全に悪ノリ、というか大嘘)で紹介している媒体もあります。

 
まあ、作品の観方も感想も人それぞれなので、誰がどんな捉え方をしようと勝手ですが、俺が観た率直な感想は「オゲレツ」のひとことですね。

 

普段は映画なんか観ないような人が「アカデミー賞受賞したんだって~」なんて言いながら、1年に一回行くか行かないかの映画館に友人を誘って足を運んで、どデカいバケツみたいなのに入ったポップコーンをシェアしながらぼんやり観るにはあまりにも危険。

 
その人、今後10年は映画館に行かなくなるでしょうね。

 

 

そもそもこれを「美しい」とか言う奴は欲求不満です


監督であるギレルモ・デルトロさんの過去の作品を観たことがある人だったらわかると思いますが、この人はいつも気持ち悪い映画ばっかり撮っていますよね。

よってスクリーンには、どう考えても「美しいモノ」など映っておりません。

 

欲求不満の喋れないブス

ハゲのホモジジイ

黒人のデブ女

サディストの豚男

半魚人

薄汚い研究所

ションベンの飛び散るトイレ

廃れた映画館の上にあるボロアパート

クソまずいパイを平気で客に出すカフェ

 

 

劇中にロクなモノが登場していないじゃん。

 

でもね、このロクでもない下劣な世界には「変態的なエロ」が充満しております。

そこは認める。

 


欲求不満の喋れないブスを好む奴→変態

ハゲのホモジジイを好む奴→変態

黒人のデブ女を好む奴→変態

サディストの豚男を好む奴→変態

半魚人を好む奴→変態

薄汚い研究所を好む奴→変態

ションベンの飛び散るトイレを好む奴→変態

廃れた映画館の上にあるボロアパートを好む奴→変態

クソまずいパイを平気で客に出すカフェを好む奴→変態

 


ほら。

全部ことごとく変態が好む世界観じゃありませんか。

こんな見事な世界観があっていいのでしょうか。

 

つまりこの作品、誰が最初に「美しい」とか言い出したのかわからないけど、この映画を「美しい」と言ってしまう感覚って、自分が変態的なモノに心奪われたことを他人に知られたくないし、自分自身も認めたくないから、とりあえず「美しい」とか言っておくみたいな感覚ではないでしょうか。

 

「美しい」という言葉の背後には、【いや、違うよ。私はね、このヴィジュアルの美的感覚っていうの? 水の中の幻想的なイメージとかアパートにある小物のセンスとかカメラワーク? あと姿カタチではなく心で繋がる種族を超えた一途な恋愛とか、そんなのを「美しい」と言っているのであって、決して変態的な設定のことではないよ】といったわけのわかんない言い訳が隠れているのであります。

 

しかし実際のところは、この作品の「変態」な部分に惹かれているのは間違いなく、つまりこの作品に本気で感情移入して感動した人間なんてのは、単なる慢性的な性的欲求不満です。

 

誰とでもいいからセックスがしたい。

「イケメンであれば半魚人でもいい」「いいケツしていればブスでもいい」、同性愛者なら「ハゲたジジイでもいい」、マゾっ気のある女なら「サディストで指が腐っていてもいい」と、いろいろと妥協もするけどとにかく誰かとセックスがしたい!という気分に強く共感したのではないでしょうか。

 

 

 

そもそもこれはジャンルが良くわからないです

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作品の舞台は米ソ冷戦時代の1962年なんですが、ファンタジックなのはこの時代設定のみでしょうか。

 

政府の研究施設に実験台として連れてこられた半魚人さんと清掃員の孤独な(欲求不満)女性イライザさん(サリー・ホーキンス)が、心惹かれ合うという物語なんですが、研究所のセキュリティがガバガバすぎて素晴らしいです。

 

一介の清掃員が気軽にお弁当を持って半魚人の水槽に近づけてしまうんです。

 

完全にそのへんの動物園よりも気軽なので、そのアットホーム感がまさにファンタジー。
そこの部分に関しては心から感動しました。

 

で、そんな微笑ましい環境で展開するわりに、セックスシーンに「ボカシ」が入ったりします。

もう俺の個人的な認識としては、一般作品でありながら「ボカシ」が入った時点でそれは成人映画じゃないですか。

 

「ファンタジー」とか「ラブロマンス」とか「ホラー」とかを超越して、もはやそれは「成人映画」。
つまり「ポルノ」ですよね。

 

そう考えると、先ほどの「この映画を絶賛するやつ欲求不満説」が成立してしまう。

 

だってポルノ映画なんだもん。

 観る奴は欲求不満しかいないわけで、完全に利害関係が一致するではありませんか。

 

よかった。腑に落ちた。

 

まとめ

 

シェイプ・オブ・ウォーター』はポルノ映画なので、デートとかで観に行ったらぜったいにダメ!