デヴォン式ローデッドクラッチ

映画ファン最後の良心「デヴォン山岡」が映画を楽しみまくって感想を書きます。

静寂が奏でる恐ろしくも美しき世界『クワイエット・プレイス』

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人間は、音をいっさい立てずに生きることができるんでしょうか?

 

改めてそんなことを考えると、結論としては「無理!」ってなりますよね。

 

だって俺はいまこのテキストを打ち込んでいるだけで、すでにさまざまな音をまき散らしております。

 

パソコンのキーボードを打つ音、鼻をすする音(アレルギー)、あくび(静かにやれ)、スピーカーから流れるスマッシング・パンプキンズ(消せ)、学生時代に好きな子にアタックして人前で派手にフラれた記憶を突然思い出して叫んでしまう(それはしょうがない)等、一瞬たりとも静かにできない

 

よく小学生時代の通信簿に「落ち着きが無い」と書かれておりましたが、ハッキリ言っていまだに同じです。

 

というか、小学生時代に落ち着いてる奴ってなんなん?

 

もう俺にとっては「落ち着く」という状況自体が困難極まりないというか、普通に80歳過ぎてもフラれた記憶を蘇らせて老人ホームで叫んでそうです。

 

で、介護士に「あの痴呆症のジジイうるせーな」なんて陰口たたかれるんだけど、いや痴呆どころか高校時代の失恋思い出してんだよこちとら! なんて心の中で反論したりして、、、って何の話でしたっけ?

 

あ、そうそう。音を立てると死ぬ映画クワイエット・プレイスの感想文だった。

 

この作品、とにかくホラー映画として完璧です。

 

ストーリー完璧、シチュエーション完璧、恐怖演出完璧、脚本完璧、役者完璧、ヴィジュアル完璧、そしてなによりラストが完璧!

 

ここ重要です。

 

ラストがとんでもなく素晴らしい!

 

鑑賞後に「おおおお!」と思わず声出して興奮してしまうので、もし映画館がクワイエット・プレイスだったら観客全員死んでるよほんと。

 

 

 

 

完璧な世界観で展開する極上の恐怖

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クワイエット・プレイス』は、音を立てると問答無用で即死する世界なので、当然のように俺のような万年わーわーやってる人間は秒殺されます。

 

つまりこの作品、落ち着きがない人間にとっては地獄の世界観なわけです。

 

開始直後から最後までずっとクワイエット・プレイスですから、上映中はひたすら恐怖しかない。

 

音を立てたら死ぬ世界で、音を立てずに日常生活を送る家族の物語。

「世界を変えよう」とか「原因を突き止めよう」とか、そんな大それた話ではありません。

とにかく生活する、生きのびることだけが目的であり、どこにでもいる普通のファミリーが主役であり、もちろん特殊能力や高度なサバイバル能力もありません。

 

冒頭から、何の問題も無く完全に登場人物に感情移入できることが、この作品がホラーとして優れている要素のひとつです。

 

当然、物語は音を立てずに展開するので、囁くような小声、あるいは手話、表情などでコミュニケーションが描かれているのも緊張感をさらに大きくします。

 

たとえば、物を落としたり、何かにぶつかったりしても音が出るので危険ですし、怖さのあまり悲鳴をあげたりなんかしたらもう完全にアウト。

 

ホラー映画なのに悲鳴ナシ。

 

悲鳴を上げたら最後、ユーキャンストップ!

まさに実写版プリングルスな極悪シチュエーションが90分間つづくスリル満点の世界観は、とんでもなく怖いのにとんでもなく心地よい。

 

車や飛行機、工場、テレビ、洗濯機など、便利さを求めて日常にあらゆる物音が鳴り響く現代社会を生きる俺たちですが、この映画における音の無い静寂の世界はどこか懐かしく、精神的な安らぎを感じてしまう。

 

もしかしたらこの作品、音を出し過ぎている我々人間社会への警鐘とも言えるのかも。

 

 

 

 

最悪な環境への生物的対応力がすごい

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この作品、音を出しちゃダメな設定だからこその、アイデア満載の「音出ちゃいそうスリル装置」がところどころに仕掛けられています。

 

あ、これ音が出ちゃうかも! ヤバイ!

 

てな伏線がいろいろと登場して、とにかく観客をどんどん緊張させてきます。

 

主人公ファミリーには子供が3人もおり、1人は幼児なのでもうその時点で気が気でない。

たとえば音の鳴るオモチャなんかを子供が手にしたら、劇中の登場人物だけじゃなく観客もことごとく戦慄せざるを得ないですよね。

 

「それダメ! ぜったい!」

 

もうひとつ、この作品でもっとも恐ろしいのは、奥さんが妊娠しているという状況です。

 

いや、このシチュエーションで妊娠する?

 

つまりこの夫婦、音を立てずに出産して、さらに赤子を育てようとしているというところが驚き。

 

「おもちゃの音を鳴らしてしまう幼児」と「避妊せずにセックスしてしまう大人」、危機感の欠如に差がほとんどないというところが人間らしくて俺は好き(笑)

 

で、何が言いたいのかというと、「音を立ててはいけない」という特殊な世界でも、人間って生きていればそれなりに環境に順応するんだなってことです。

 

沈黙という恐怖に支配されつつも、子供たちはそこで生き延びる知恵を得てしっかり適応するし、それなりに準備をすれば赤ちゃんを育てる事も可能だと選択もできるわけです。


いやー、人間って、本当にたくましいですよね。(BY 水野晴郎

 

 

 

まとめ


音を立てないスリルと過酷なサバイバル、大事な人を守る家族愛。

 

ホラー映画としてこれ以上ないほど完璧な要素が集まった、極上のシチュエーションスリラー『クワイエット・プレイス』。

 

アメリカでは異例の大ヒットを飛ばしたそうで、続編が作られたら嫌だなってほど完成度が高い作品でした。

 

主演のエミリー・ブラントは、監督&出演者も両方こなしたジョン・クラシンスキーさんの嫁でもあります。

さらに子役の女の子ミリセント・シモンズちゃんは本当の聴覚障がい者ということで、この人の手話がもう迫力満点。

 

しかも「音が聞こえない」という立場がこの物語でも重要な役割を担っているのでそのへんも注目です。

 

鑑賞中はポップコーンを噛み砕く音すら抑えようと神経使いまくるであろうこと必至。

何も食べずにひっそりと、固唾をのんで鑑賞すべし!

 


100点満点!

 

 

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9/28(金)全国ロードショー

とりあえず黙って観ろ!

 

 

『オーシャンズ8』は、あり得ないほど贅沢すぎる至福の映画体験だ!

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 (C)2018 WARNER BROS. ENTERTAINMENT INC., VILLAGE ROADSHOW FILMS NORTH AMERICA INC. AND RATPAC-DUNE ENTERTAINMENT LLC

 

 2001年に公開して大ヒットしたクライムサスペンス映画『オーシャンズ11』をご存知でしょうか?

 

ジョージ・クルーニーブラッド・ピットマット・デイモンといった主役級のスターが出演し、窃盗チームを組んで知的かつスタイリッシュに裏稼業を成し遂げるといった作品で、当時は「ハリウッド史上最強の犯罪ドリームチーム」なんてコピーで盛り上がっておりました。

 

しかし、フタを開けてみると、その窃盗チームにおけるスター俳優はその3人のみで、残りの8人はとても地味なメンツとなっており、メインビジュアルに出ていたジュリア・ロバーツアンディ・ガルシアはチームの一員ではないというガッカリの内容だったのでした。

 

鑑賞後の感想

 

「それほどドリームチームじゃなかった・・・」

 

 

あれから17年の時を経て、シリーズを継承する最新作オーシャンズ8が公開。

 

 

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メインキャストには、サンドラ・ブロックケイト・ブランシェットなど、とにかく凄い豪華女優が名を連ねておりますが、1作目のガッカリ感が脳裏に残る俺としては「どうせまた全員がチームメイトじゃないんでしょ」なんて疑念まみれで鑑賞。

 


鑑賞後の感想

 

「スゲエよ! むちゃくちゃドリームチームやないか!」

 

 

 

 

 

 

キャストが神! サンドラ・ブロックひさびさに見たわ

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オーシャンズ8』で活躍する、クセ者揃いの女性たち8人による窃盗チーム。

 

これがもうワクワクするほど豪華なメンバーなので、まずこのキャストだけで心が惹かれまくります。

 

サンドラ・ブロックケイト・ブランシェットアン・ハサウェイサラ・ポールソンヘレナ・ボナム・カーター、リアーナといった凄まじく個性派な女優陣がチームプレイをするってだけでたまりません。

そこに、アジア人ラッパーのAWKWAFINA(オークワフィナ)やインド系アメリカ人のミンディ・カリングが加わり、人種も個性もバラエティに富んでいて、刺激的。

 

8人それぞれのキャラクターの作りこみも絶妙で、性格と得意分野を生かして全員が輝くように練られた脚本も見事でした。

全員が揃ったシーンの豪華さは悶絶モノですよ。


で、とにかく俺のイチオシはサンドラ・ブロックですね。

めっちゃひさびさに映画館でサンドラ・ブロック見ましたが、いままで何やってたんだこの人。

 

まさか、本当に刑務所に入ってたんじゃないのか?

 

そんな不謹慎なことを考えてしまうほど懐かしかったわけですが、5年ぶりくらいに見たサンドラの姿はかなりのイイ女

 

若いころはどちらかというとイモっぽいイメージというか、田舎臭い顔でしたが、熟女と化した今のサンドラは色気ムンムンで魅力がすごいよ。

 

ケイト・ブランシェットと並んでも十分貫禄は負けていないし、アン・ハサウェイと比べても色気で負けてない気がします。

このサンドラが魅せるオーラとカリスマ性は、この作品の見どころのひとつですね。

 

 

 

スタイリッシュで痛快、豪華絢爛なクライム映画

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計画の首謀者であるデビ―・オーシャン(サンドラ・ブロック)は、前作でジョージ・クルーニーが演じた泥棒のスペシャリスト「ダニー・オーシャン」の妹という設定です。

 

ダニーは、ラスベガスの巨大カジノをはじめ、難攻不落の金庫破りを次々に成功させていましたが、今回この兄の遺志を継ぐ妹デビ―が挑むのは、カルティエが作った1億5000万ドルの宝石

 

しかも盗みの舞台は、メトロポリタン美術館で行われるファッションイベント「メットガラ」というね。

 

ストーリーだけでもうゴージャスすぎるわけですが、もちろん窃盗計画の全貌も大胆でゴージャス。

サンドラ演じるデビ―が、刑務所の中で5年かけて計画したその巧妙なトリックは、観客も思わず騙されてしまうほど、先読み不可能で驚愕&痛快でした。

 

セクシーな悪女たちによる鮮やかなチームプレイに魅せられる。

しかも、ただのスタイリッシュなクライムサスペンスじゃなくて、この映画には「スターの競演」という映画ファンにはたまらない魅力もプラスされるので、もうオープニングからラストまで豪華さが持続するわけです。

 

 

 

 まとめ

 

存在感抜群の8人の美女が大暴れする『オーシャンズ8』。

 

オーシャンズシリーズを観ている人ならば文句なしで楽しめるけど、実は過去作を観ていなくてもぜんぜん問題なく楽しめる親切設計でもあります。

もし、予習してから観たいという人でも、シリーズ過去3作のうち1作目『オーシャンズ11』だけ観ておけば大丈夫。


正直、俺は1作目しか観ていないんですが、『オーシャンズ8』メチャクチャ楽しかった。

豪華なキャスト、スタイリッシュな展開、痛快な物語、エンターテインメントとして文句なし!

 

よって点数はこうなります。


100点満点!

 

 

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このエージェント、運を天にまかせすぎ! 『ミッション:インポッシブル/フォールアウト』がとんでもないぞ!

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 依頼されるミッションは、いつも成功率0%のインポッシブルかつ常識ハズレなものばかりなのに、いつも運の良さだけで任務を遂行してしまうことでお馴染みイーサン・ハントさん。

 

危機また危機の連続に見舞われるのに、なぜかギリギリ死なない。

 

まったくもって、運がいいのか悪いのかわからない百戦錬磨のスパイチームを描く、ハチャメチャブッ飛びアクションシリーズ『ミッション:インポッシブル』の6作目。

その名も“フォールアウト”ということで、不吉すぎるタイトルの通り、核爆弾をめぐる地獄の落下アクションが展開されとりました。

 

 

 

 

 

トムクルさん、高いとこ好きすぎで、もはや微笑ましい

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トム・クルーズ演じるIMFエージェント「イーサン・ハント」と言えば、危険なことが大好きな天性のドMスパイです。

とにかく命がいくつあっても足りないほどデンジャラスな行動をしまくる。

安全な方法と危険な方法、どっちを取るか? と聞かれたら、迷わず「危険なほう」を選択します。

まったく躊躇しない。そこがイーサンの凄いとこなんです。

 


崖が好き。

 

高層ビルが好き。

 

飛行機が好き。

 

お空が好き。

 


高いとこさえあればゴハン何杯でもいけるよ俺。

なんてことを真顔で言っている(嘘)

 

で、例によって今作でも高い所に登っては、バンバン落ちまくります。

それがもうとんでもないスリルで、大画面でそんなものを見せつけられる観客の心労たるやハンパない。

 

落ちそうで落ちないスリルじゃないですよ?

 

ハナから落ちるんですよ。すぐ落ちやがる。

 

しかも、トムクルさんはそんな高い所のシーンで、スタントも自分でやったりします。

過去にも、高層ビルの壁に貼りついたり、飛行機にしがみついてそのまま離陸したりと、CGの発展したこの時代に「もうお前がそれやらなくてよくね?」みたいな愚行を散々と繰り返しており、今作では空を飛んでおります。

 

ぬわんと高度7620メートルからスカイダイビングをしています。

 

敵に気付かれないように潜入するための作戦なので、まあそういうやり方をすることに文句は無いですが、トムクルが自ら飛ぶ意味がわからない。

だって、高度がありすぎてヘルメットと酸素ボンベ必須のダイビングですよ。

フルフェイスのヘルメットをしたら顔は見えないんだから、スタントマンにアクションしてもらえばそれで済む話でもあるわけです。

 

なのにトムクルは自ら飛ぶ。

ということは、ヘルメットかぶってもトムクルの顔を認識できるようにしなきゃいけないってことで、今度は特注でわざわざ顔が見えるヘルメットを作るという意味のわからなさ。

 

イーサン・ハントと同じで、トムクル自身もとにかく「危険なほう」を選んでしまう病気なんですね。

もはや危険なことをしていないと自らを生存確認できない、どこぞの爆弾処理班みたいな精神病を患っているトムクルさんの、デンジャラスなスパイ活動。

これを劇場で見届けることは、我々トムクルファンにとって、いや映画ファンにとっての大きな義務であると言えます。

 

 

このシリーズ、アタマおかしいだろ

 

そもそもこの『ミッション:インポッシブル』シリーズは毎回のように、やってることがアタマおかしい。

イーサン・ハント率いるこのスパイチームは、どう考えても無理ゲーなミッションばかり押し付けられており、とにかく作戦なんかもムチャクチャなわけです。

 

前作『ローグ・ネイション』では、敵の情報を盗み出すのに、水中の施設で3分間息を止めてデータをすり替えるという、もう半魚人にしかできないような作戦を立てて、見事イーサンは溺死してしまいます(笑)←いや笑い事じゃねーよ

 

幸い、サポート役のイルサにAEDで蘇生させられて生き返りましたが、いや「生き返る」って何よ? ゾンビ映画かよ。デットプールかお前。

 

とにかくそんな死ぬこと前提みたいな作戦ばっかりやってて、それでも死なない(というか死んでたけど)スパイの話、マジで正気とは思えません。

つまりイーサンは、いつも運がいいからミッションクリアしているだけで、スパイとしての能力はあまり高くないんじゃない? という疑問が湧いてきますね。

 

「運も実力のうち」とは言いますが、もうそれこそ不老不死だからなんとかなっている作戦って、もはや作戦でもなんでもないじゃんっていうwww

 

もちろんイーサンの仲間メンバーである、サイモン・ペッグ演じる「ベンジー」やヴィング・レイムス演じる「ルーサー」、レベッカ・ファーガソン演じる「イルサ」も、それぞれの役割で大活躍するので、チームアクションとしても魅力的な物語ではあるんですが。

まあ、それがまたこのシリーズの面白さであり、ほかのスパイ映画との大きな違いなんですよね。

イーサンがわけのわからない作戦をして振り回されるチームというね。

 

最高かよ。

 

 

今回はスーパーマンことヘンリー・カヴィルさんがチームに!

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まとめ

 

過去最高にデンジャラスな作戦、過去最高のアクション、過去最高の先読み不可能な展開。

監督は前作に引き続きクリストファー・マッカリーさんが担当しているので、銃撃戦やカーチェイスの魅せ方、そして物語における巧妙なトリックの仕掛け方も完璧。

緊張感が持続する2時間半のランデブー、『ミッション:インポッシブル/フォールアウト』はシリーズ最高傑作に認定!

 

100点満点!

 

 

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圧巻のプロレスシーンに注目! 息子に見せる父の生き様『パパはわるものチャンピオン』が超泣ける!

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(C)2018「パパはわるものチャンピオン」製作委員会

 

「プロレス」を題材とした映画は数多くあれど、この作品ほど本気のプロレスシーンが描かれた作品は今までなかったんじゃないでしょうか。

 

なんせ、演じているのはモノホンでガチの現役プロレスラーですから。

 

そのへんの俳優が、映画のクランクイン前の数か月間ジムに通って、手っ取り早く鍛えた見せかけだけの筋肉ではありません。

 

長年かけて鍛えられた、戦士の肉体を持つ者同士が、磨き上げられた技と動きで正真正銘のプロレスをします。

 

そんな、前代未聞のガチプロレスバトルを通して描かれるのは、驚くほど繊細で優しい父と息子の物語。

 

この映画は、すべての戦っている大人たちへのパワフルすぎるエールであり、俺なんかはもう涙涙でスクリーンが見えなくなるくらい泣きましたよ。

 

 

(予告編)

 

 

 

「プロレス」から学ぶ「人間の役割」

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主演の棚橋弘至演じるのは、ヒール(悪役)レスラーのゴキブリマスク(ひでえネーミング)。

 

相手レスラーへのスプレー顔面噴射、タッチロープでの首絞め、仲間を介入させての反則など、ありとあらゆる卑劣なファイトをする、まさにゴキブリのような嫌われ者レスラーです。

 

そんな自分のキャラクターを息子の祥太くんには知られないように生きてきたはずのゴキブリさんですが、ひょんなことからついにバレてしまい、案の定祥太くんは父親の姿にショックを受けてしまいます。

 

そりゃそうです。

 

だって名前が「ゴキブリマスク」だもん。

 

いくらなんでもネーミングセンスゼロじゃないですか(そこじゃない)

 
当然のように祥太くんは「悪役なんてやめて」と父親に訴えるわけですが、そこで父親のゴキブリさんが言います。

 


「悪者がいないと、エースが活躍できないだろ」

 


そう。ゴキブリさんは父親として、社会において人間にはさまざまな役割があるのだということを息子に教えるわけです。

 

闇があるからこそ光は輝くわけで、誰もが光になれるわけではありません。

 

ゴキブリマスクとして与えられた「悪役」の仕事を必死でこなす父親の姿を見て、祥太くんの心がどう変化するのか? それがこの作品の大きな見どころ。

 

とにかく、息子の祥太役を演じる寺田心くんが、もう信じられないほど素晴らしい演技をします。

 

耐えがたいお父さんの悪行に悲しみ、友達には恥ずかしくて言えずに嘘をつき、幼くして訪れた大きな人生の転機に葛藤する姿がとても健気。

 

そんな傷ついた息子と父親を支える母親役の木村佳乃もこれまた上手い。

 

いつも笑顔を絶やさない優しく気丈な母親を、ナチュラルな演技で柔らかく演じているのでとにかく安心感が凄いです。

 

多くの現役プロレスラーを配役に起用した作中で、この2人の並外れた演技がドラマを魅力的に引き立てて、ラストの大きな感動に繋げてくれるわけです。

 

 

現役プロレスラーたちによる本物の闘い

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「プロレス」の凄さは、鍛え抜かれた肉体のレスラーたちが、真っ向からどつき合い、ぶん投げ合い、痛めつけ合い、そこに勝ち負けだけじゃない戦いのドラマを生み出すところです。

 

観客は、派手な技やテクニックだけを見に来ているわけではありません。

 

レスラーそれぞれが背負うドラマと、そんな者同士が戦うことで生まれる化学反応を見に来ている。

 

自分自身のドラマがしっかりとあり、それを戦いを通して観客に伝えることができるレスラーこそが魅力あるレスラーであり、そんなレスラーにファンたちは自分の夢を託します。

 

そして、主演をつとめる新日本プロレスの人気レスラー棚橋弘至選手は、まさに人々に夢と勇気を与え続けてきたレスラーのひとりです。

 

彼がこの映画で「かつてのスター選手だけど今は悪役」というキャラクターを演じているというところにも、プロレスファンにとっての大きなドラマがあります。

 

さらに、作中チャンピオンでライバルでもある人気レスラー「ドラゴン・ジョージ」を演じるのが、これまた新日本プロレスのトップレスラー、オカダ・カズチカ選手であるところにも注目。

 

実際の新日本プロレスのリングでもライバルであるこの2人が戦うクライマックスのプロレスシーン。

 

プロレスファンの俺から言わせていただくと、このシーンはガチのプロレスです。

CGや特撮などの小細工なし。

 

リアルな攻撃、リアルな技、リアルな攻防が展開しており、映画におけるこんなに凄いプロレスバトルのシーンはまさに前代未聞。

 

本物のタイトルマッチを観ているかのような緊張と興奮が味わえる、現役プロレスラーを起用したからこその名シーンとなっております。

 

 

まとめ

 

感動的な親子のドラマに華を添える本物のプロレス。

 

その圧倒的な戦いに魅了され、父親の生き様に心を打たれ、子供たちが見せるレスラーへの憧れの視線に感動し、クライマックスはもう嗚咽が漏れるほど大号泣してしまいました。

 

つまり、「映画」の魅力と「プロレス」の魅力が融合した、唯一無二の新たなプロレス映画の誕生ということで、当然点数はこうなります。

 

100点満点!

 

 

 

 

 

 プロレスファン向けのさらにマニアックな感想も書いておりますので、気になる方はこちらもチェック!

devon-shiki.com

 

 

勝つのは男か? 女か? 今世紀最高にセクシーな社会派ドラマ『バトル・オブ・ザ・セクシーズ』

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男尊女卑思考のカタマリであり、口を開けば女性蔑視発言ばかりの実写版「男性至上主義のブタ」であるこの俺も、思わず自分のカミサンに日頃の感謝を表明して、ダイヤモンドのひとつでもプレゼントしたくなるような映画を観ました。

 

その名も『バトル・オブ・ザ・セクシーズ』。

現役女子テニスチャンピオンVS元男子テニス世界チャンピオン。

要するに男VS女

 

1973年にアメリカで実際に行われた、世紀のテニス対戦“性差を超える戦い”の全貌を描くエキサイティングかつデンジャラスな社会派ドラマです。

 

この試合は、全世界の人々の目をテレビに釘付けにし、女性解放運動・ウーマンリブの考え方をポップなカタチで世間に広めた大事件だったんですね。

映画を観るまでまったく知りませんでしたが、40年以上も前のことなのに、まるで過去のこととは思えないというか、現在の社会でも十分に共感&問題提起となり得るテーマなのが凄い。

当時よりはその社会的な差別は改善されているんだろうけど、形を変えつつもいまだに続いている“戦い”なんだなと考えさせられる内容となっておりました。

 

 

爽やかでセクシーな最高の2人の競演

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単なるスポーツ。単なるテニスの一試合。

 

しかし、これは世界中の人々の意識を変えるために必要な戦いであり、社会における性差別を改善させるきっかけにもなり得る戦いです。

つまり、エマ・ストーン演じる女子テニスチャンピオンのビリー・ジーン・キングさんは、まさに「女性代表」としてこの戦いに挑むわけですね。

すげえ責任重大であり、プレッシャーも半端ないでしょう。

しかしながら、この作品はそんな重圧に苦しみ悩む健気な女性アスリートを、重苦しくシリアスに描いた作品では断じてありません。

差別や社会問題、男女関係、政治などが絡んだ戦いに身を投じる男女の闘いながら、その表現方法は爽やかでユーモア満点。

ビリー・ジーン・キングさんは、アスリートとしての意識の高さはもちろん、キャラクター的にもとても魅力的な女性で、とにかく「世界を変えるには私がやるしかない」という使命感と自信に満ち溢れているんです。

どんなに悩み葛藤している状況でも、戦う姿勢を貫き通すその姿が本当にカッコ良くてセクシー。

 

さらに、敵対する元男子チャンピオンのボビー・リッグスも「女性の敵」ながらこれまた魅力的な男です。

「女をコートに入れるのはいい。でなきゃ球拾いがいない」なんてことを平気でテレビでのたまったりする嫌味なやつ。

しかも表舞台から遠ざかった身でありながらテニスの実力は確かで、プレッシャーにも強い根っからのギャンブラーだというところが侮れない。

でも実は、私生活では優しさとチャーミングさを持った人間らしい人物であるところが描かれているので、憎むに憎めない。

演じるのはキャラ七変化みたいな怪物俳優のスティーブ・カレルさんですから、もうタダモノではない感満載の凄い演技をしています。

とにかく、敵対している2人の人間らしさが深く描かれているので、それぞれのキャラクターとそのドラマだけでとんでもなく面白い。

 

特に最高なのは試合の記者会見のシーンです。

 

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これから名誉を懸けた一戦を行うというのに、2人とも楽しそうにお互いをディスりあって笑顔が絶えない。

お互いにアスリートとして一流であると認めて、男女関係なくリスペクトしていることが伺える素晴らしいシーンだと思いました。

 

 

 

社会を変える世紀の一戦、その臨場感に注目!

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女性代表のビリー・ジーン・キングさんVS男性代表のボビー・リッグスさん。

表面上は男女の争いですが、その本質は社会の在り方を問うバトルであり、これに世界9000万人が注目したというところに大きな意味があります。

 

そんな世紀の一戦であるテニスシーンこそがこの映画最大のクライマックスで、もっともアツく緊張感のあるシークエンスです。

実際のテレビ中継で多用するアングルで描かれているので、試合をテレビで観戦しているような臨場感があって超ドラマチック。

プレイヤーとボールの動きをすべて見せるので、テニス素人が見ても戦いの流れが追いやすい丁寧な演出になっています。

そして最初はテニス未経験だったというエマ・ストーンが魅せる圧巻のプレイも見どころです。

チカラ強いサーブ、美しいフォームと俊敏な動き。

チャンピオンとしての説得力のある動きを見せてくれるので、息を飲むようなスリリングな展開の試合が体験できます。

 

 

全人類必見の社会派ドラマ

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この作品は「男はこうだけど女はこう、だから男のほうが有能!」といった言いまわしをよく使い、カミサンや周囲の女性たちの怒りを買うことが多い俺みたいな人間が、反省して心を改めるにはもってこいの作品です。

 

ビリー・ジーン・キングさんは「優勝賞金の額が男女で差がありすぎる」ことで全米テニス協会にクレームを入れるんですが、「観客を呼べるのは男子の試合だから」という理由にブチ切れるところからこの話は始まります。

じゃあ、女性だけでも男子同様にエキサイティングな試合をやれることを見せてやろうじゃないの!

と言って立ち上がった女子テニス軍団のみなさん。

まさに彼女たちの行動は、俺みたいな男性優位思考の人間の心無い言動に苦しめられている女性たち(というかカミサン)の願いそのものなわけですね。

 

さらに、この作品には男女差別だけでなく、LGBTに関する問題も提起されており、40年以上前の出来事でありながら、十分現在に繋がるテーマが描かれています。

 

果たしてこの試合を機に、この40年間ちゃんと人類社会は進化してきたのだろうか?

そんなことを思わずにはいられないほど、深く考えさせられる内容でした。

 

 

まとめ

実際の本人そっくりに役作りしたエマ・ストーン、スティーブ・カレルの2人だけでなく、永遠の大統領ビル・プルマンやいつも同じような役のアラン・カミング、「すげえセクシーで美人な熟女だなあと思ったらエリザベス・シューだった」みたいな豪華な出演者たちが魅せる歴史的な一戦。

 

1973年という時代を再現しつつも、まったく古臭くない美術やファッションなんかも見どころです。

 

すべての頑張る女性たちに勇気をくれる、すべての愚かな男性たちの考えを改めさせてくれる作品として、全人類必見の映画。

 

というわけで点数はこうなります。

 

100点満点!

 

『恋は雨上がりのように』で描かれる「誠実さ」はすべての大人たち必見!

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最高に爽やかな気分になれる映画を観たので感想を書かずにいられない。

というか、この作品のことを考えるだけで、自然と涙が溢れてしまうというか、もうね、すっごい泣けるんですこの映画。

爽やかさがギネス級、切なさがギネス級、そして何より、鑑賞後の晴れやかさと言いますか、まさに鑑賞者の心の中も雨あがりの青空みたいにすっきりと晴れて、なんなら大きな虹もかかってキラキラしちゃう。

そんな映画。

ただの恋愛映画や青春映画なんてチャチなもんじゃねえ、もっと爽やかなものの片りんを味わったぜッ!

 

 

大人として誠実すぎる「おっさん」の在り方

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この作品を簡単に説明すると、女子高生(小松菜奈)がバイト先の店長(大泉洋・45歳)に恋をする映画です。

女子高生が冴えないおっさんに恋をするという設定から、「おっさんの願望だ」とか「ファンタジーが過ぎる」とか「淫行だろ」とか、観もしないで「雰囲気で文句を言いだす」自分勝手なクレーマーにさまざまな批判も受けておりましたが、当然のようにそんな映画ではありません。

この素晴らしい「恋」の物語は、歳の差カップルの色恋沙汰などではなく、登場人物たちの悶々とした日常、停滞しているかのような人生から、一歩踏み出してまた先に進みだせるきっかけをもたらしてくれます。

つまり、大人と子供の情熱的&破滅的な恋などではなく、未来に向かって歩み続けるために必要な恋。

もちろん俺なんかは、「おっさん」側の心境にならざるを得ないわけですから、大泉洋扮する冴えないバツイチ店長に感情移入しまくるわけですが、女子高生に好かれるというシチュエーションよりも、その状況で見せる大泉洋の「誠実さ」にひどく憧れてしまいました。

そりゃあ、小松菜奈みたいな今世紀最強の美少女に迫られて浮かれない人間はいないだろうし、そんなもの誰だって羨ましい。

でも、店長はその状況に半分喜びつつも、クソマジメとも言える「誠実さ」を貫くわけです。

「据え膳食わぬは男の恥」などということわざがありますが、いや逆にこの状況でも理性的なおっさんの方が1億倍オトコらしくてカッコ良くない?


「未来ある若者のために大人として何をしてあげられるか?」


こんなことを真剣に考えて、悩んで、小松菜奈ちゃんを傷つけないよう配慮しつつ対応するおっさん大泉洋

現実的に、大人たちが好き勝手やって若者たちにそのしわ寄せがくるとか、大人たちの横暴で若者たちが泣いたり悩んだりする状況があります。

社会を動かしているのは大人たちかもしれないけど、それは大人たちの「今」を守るためではなく、子供たちの「未来」を創るため。

なんてことを本気で考えている(であろう)店長さん。

女子高生に告白されて浮かれている場合じゃないよと。

俺たちは大人なんだから、ちゃんとしろと。

大人の役目は未来の大人たちにその「たすき」をつなぐことだろ? って、まるで俺自身がこの映画に諭されているかのような気持ちになってしまい、自分の人生について、今後の「生き方」について深く考え込みましたがな。

 

 

 小松菜奈、世界一美しい説

 

しかし、小松菜奈の美しさはナニゴトでしょうか。

邦画をほとんど観ない俺が、はじめて小松菜奈を観たのがジョジョの奇妙な冒険 ダイヤモンドは砕けない 第一章』山岸由花子役だったんですが、今回の作品と妙に雰囲気が似ていました。

美しく儚さもあるんだけど、精神力の強さ、荘厳さみたいなのも同時にあるという、とにかくタダモノではないオーラ出まくり。

お顔美しすぎ、スタイル良すぎ、もちろん女子高生らしい可愛らしさもあって、キラキラ輝いている感じが本当に素敵。

 

 


スタンド使いでストーカーな小松菜奈もイイ

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で、この人が全力疾走するオープニングがとにかくカッコイイ。

文字通りの疾走感あふれるタイトルバックに、鑑賞する俺たちのテンションもダダ上がり、オシッコもダダ漏れ状態になります。

劇中で描かれているほとんどのシーンは普通の女子高生の日常なんですが、小松菜奈さんがそこにいて演じているだけで絵になるというか、もう画の美しさがとんでもないことになる。

すべての日常シーンが映画的なヴィジュアルになってしまう、まさに小松菜奈マジックを堪能できる作品なのです。

 

 

彼女を取り巻く多くの「愛」が優しい

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『恋雨』の魅力は、小松菜奈が演じる悩める女子高生「橘あきら」と大泉洋演じる店長「近藤正巳」だけの物語だけじゃない。

主人公2人を取り巻く周囲の人々の優しい目線も感動的で、ときに刺激的だったりするので見どころです。

清野菜名さん演じる親友「喜屋武はるか」は、ケガで休部しているあきらを常に気にかけていて、これがもう友情というより愛情に近いほどあきらのことを心配しまくります。

もう彼女のあきらに対する言動のアツさにマジで泣けてくる。

また、あきらの母親の吉田羊もとにかく優しい。

母子家庭なので、ほとんど仕事中の姿しか見せませんが、忙しい中でさりげなく娘を見守っている感じが良かった。

出番も少なくセリフも少ない中で、こんなにも愛情深さを印象付ける吉田羊の演技力に脱帽です。

極めつけは、大泉洋の大学時代の親友というそのまんまな役をやった「九条ちひろ」役の戸次重幸。

大泉洋と戸次重幸という、ヨダレが出るほどたまらないコンビによる、ヨダレが出るほど萌え萌えのシーンが盛りだくさんで、とにかくこの周囲のみなさんによる愛情に満ちたやりとりは、すべて「泣ける」要素になっておりました。

 

 

エンディング最高すぎ

 

映画を観て俄然興味が湧いたこの『恋雨』、さっそくアニメ版も観てみたんですが、物語も世界観もほとんど一緒でした。

なのに、やっぱり映画版の「心地よさ」には足元にも及ばないというか、やっぱ俺は、小松菜奈大泉洋がいて、周囲に清野菜名や吉田羊や戸次重行なんかがいる、あの映画の世界が好きなんだなと。

もはやストーリーとか関係なく、映画が醸し出す絶妙な空気感が好きなのかも? という身もフタもない感覚になってしまっておりますが。

で、俺はそもそもこの『恋雨』に関してはまったく興味が無く、公開時も全力でスルーするつもりの映画でした。

なぜ、そんな俺がこの作品をわざわざ観に劇場に足を運んだのかと言うと、YouTubeのおすすめとして出て来た動画『フロントメモリー』のMVがきっかけだったのです。

そう。『恋雨』のエンディングで流れる主題歌です。

 


 


これを何気なく観て、まず楽曲が素晴らしいのはもちろんなんですが、やはり映画の作中ヴィジュアルに心を掴まれて、急きょ鑑賞を決めた次第。

この動画を観なければ、おそらく一生『恋雨』には出会えなかった。

 

そう考えるとYouTubeのおすすめ機能グッジョブ!

 

映画版が感動的なのはこのエンディングによるところが大きいですね。

あの爽やか&切ないラストでこの楽曲が流れたら、もう観ているこっちとしては劇場を出て残りの人生を全力疾走するしかない

あきらと近藤のように、笑顔で未来へと一歩踏み出す勇気をくれる。

そんな最高のエンドロールとなっております。

 

 

まとめ


とにかくこの作品は、恋愛がブレイクスルーのきっかけになって、主人公が停滞していた人生から一歩踏み出す話だというところが、本当に心に刺さりまくります。

普通のラブストーリーと違って、恋愛を中心に展開が進むのではなく、壁を乗り越えるために恋愛が存在しているという視点が素晴らしいし、人生ってそうあるべきだと思ったのでした。

そんな感じでこの映画、点数をつけると問答無用でこうなります。

 


100億点満点!

 

 

今度は戦争だ! ウサギさんVS人類の生き残りを賭けた聖戦『ピーターラビット』

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「いやー、ウサギさんって、ほんっとにカワイイものですね。それではまた、来週の金曜ロードショーでお会いしましょう」

 


これは、映画評論家の水野晴郎さんが生前残した最後の言葉です。

つまり水野さんは、人類にこう言い残したかった。

 

ピーターラビット』が凄いよと。

 

この作品を観れば、みんな大好きなウサギさんのカワイさを再確認できるだけでなく、ウサギさんが人間の言葉を理解できる賢い動物だということがわかるし、普段は可愛らしいけど怒らせたら恐ろしい存在であることも理解できます。

 

みんなが知らなかったウサギさんのヒミツを知ることができるというだけでも、全人類必見の映画であることは言うまでもありません。

 

イギリスの有名な絵本「ピーターラビット」をハリウッドで実写映画化。

 

などと聞くと、かわいいウサギさんと人間の心温まるファミリー映画をイメージしますが、その中身はまるで逆。

 

さながら実写版プライベート・ライアン、もしくは人殺しを厭わないハクソー・リッジ、主役がボンレスハムを食わないランボー/最後の戦場』といった感じのR15指定必至の壮絶さ。

 

要するに、ただの戦争映画だったのでした。

 

 

 

ウサギさん、かわいすぎ問題

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ピーターラビット』(以下:ピーラビ)の見どころはもちろん、かわいいウサギさんのビジュアルです。

 

勇敢で仲間想いで、知能指数が確実に俺よりも上なピーターラビットくんはもちろん、そんな兄を慕う3姉妹がとにかくカワイイ。

 

ウサギさんってこんなにカワイイのか!

 

小学生の頃に学校で飼育してたウサギさんを虐待して通報された経験がある俺(母親と学校に謝罪しに行った)からすれば、ウサギなんていう気色悪い動物に魅力を感じないどころか殺意しか湧かないわけです。

 

そんな自称サイコな俺が、ピーラビのウサギさんたちにこんなにも心奪われてしまうのはなぜだ?

 

そうか!

 

 

CGだからだ!

 

 

わーい。CGのウサギさん最高!

(本物のウサギは絶対に無理)

 

ピーラビのCGウサギさんたちは、それぞれ可愛らしい衣裳に身を包んで、キャラごとに性格が違って、表情も多彩で、チョコチョコ歩く姿とか動きが超カワイイ。

 

同じ土地に住む人間の女の子ビアと仲良しなんだけど、そのビアちゃんもやっぱりカワイイ(人間として)

 

ちなみにビアちゃんは画家で、ウサギの絵(絵本のピーターラビットそのもの)を描いていたりして、原作者のビアトリクス・ポター本人がモチーフになっています。


ウサギさんと動物たち、そして美女。すべてのキャラクターたちが魅力的で、スクリーンいっぱいにカワイイモノが溢れる感じが、俺の荒み切った心を優しく潤してくださるのです。

 

 

でもやってることは熾烈な殺し合い

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いくらCGでカワイらしく加工されたウサギさんとはいえ、生き抜くためには食料が必要。

ということで、ウサギさんたちの食料源ともいうべきマクレガー邸の庭の畑をめぐっての、人間との死闘が始まります。

 

いやね、マジでこの縄張り争いが熾烈を極めるというか、お互いに本気で殺しにかかっていてとんでもないわけです。

 

屋敷の主であるトーマス(人間)は畑内の隅々にウサギ殺害トラップを仕掛けたり、ウサギの巣にダイナマイトまで仕掛ける。

 

対するウサギさんたちも、トラップを逆に利用してトーマスを感電させたり、挙句の果てにはイチゴアレルギーのトーマスに無理やりイチゴを食わせてアナフィラキシーショックでの殺害を狙うという鬼畜ぶり。

 

アメリカでは公開時に、この攻撃の仕方があまりにも非人道的だとして問題になりましたが、ウサギさんなんだから人道に反しても良くね?

 

というか、アレルギーショックをトリックとした殺しなんてミステリーではよくあるし、ダイナマイトで爆死させるのは良くてアレルギ―での殺害はダメって基準がよくわかりません。

 

そもそもトーマスは、この攻撃によってアレルギー症状が出て死にかけますが、常備していたアドレナリン注射を自ら打って回避するという、ザ・ロック』のニコラス・ケイジもビックリな迅速な対処をします。

 

これはもはや、アレルギーに理解がないのではなく、「いついかなる時もアレルゲンの体内侵入を予期してアドレナリン注射を持ち歩くべし」という危機管理メッセージとも読み取れますよね。

 

というわけで、容赦ない殺し合いシークエンスなのに、出てくるのはカワイイウサギさんと朴訥とした青年トーマス、畑が爆破されまくっているのにぜんぜん気付かない隣人のビアちゃん(鈍感すぎる)。

 

今世紀最大のカオス展開を乗り越えた先にあるのは?

 

そう、とんでもない感動ですよ。

 

 

 

圧巻のラストでまさかの号泣

 

 この作品の何が凄いって、第二次世界大戦並みの残虐な戦いが続くにも関わらず、ラストがこれ以上ないほどのハッピーエンドなところ。

 

どんなに鬼畜な暗殺を企んだとしても、やはりウサギさんはカワイイ。

 

カワイイは正義。

 

そんな言葉を聞いたことがありますが、まさにソレです。

 

俺はラストで感動のあまり号泣してしまい、なんだかんだ言って今年イチバン泣いた映画となってしまいました。

 

 

まとめ

 

決してファミリー映画ではない『ピーターラビット』。

 

名作絵本がなぜこんなことになってしまったのか?

 

生ぬるい絵空事などではなく、動物たちの過酷なサバイバルや人間の残酷さ、不便極まりないド田舎暮らしの地獄感なんかを、リアルに描きたかったのかもしれません。

 

ウサギさんたちと人間の死闘は、まだ終わっていない。

 

どこかの田舎では、今でもこんな殺し合いが続いているのかもしれません。

 

長年にわたる害獣と人間の農家との闘いに、鑑賞者たちが思いを巡らせる。

 

それがこの作品が担うべき大きな役割だったのです(そんなわけねー)

 


100点満点!